お見合いでの会話は男性が楽しませるものだと考えられがちかもしれませんが、お笑い芸人でもない限り、60分もの間、お相手の女性をトークだけで盛り上げ続けるのは至難のワザ。そもそも会話はキャッチボールですから、「楽しい会話」というのは、二人で作り上げることが基本となります。
今回は、そんなお見合いの会話でお困りの方向けに、楽しい会話の作り方の秘訣「あいうえお」をお伝えします。お見合いでの会話が弾むことによって皆様に素敵なご縁が生まれれば幸いです。
楽しい会話の秘訣「あ」: 相手の目を見て
東大の研究で、日本人は欧米人に比べてアイコンタクトが苦手であるという結果が出ております。特に長いアイコンタクトは、相手に対し「近づきがたい」「怒っている」と感じやすいそうです。確かにジッと見つめられちゃうとなんだか緊張して来て、(え、、何か顔についてる?もしかして、、鼻毛出てる?!)とか邪推してしまうことがありますよね。
では、相手と全く視線を合わせないとどうなるか?アイコンタクトが全く取れない相手に対して、話し手はどう感じるのかというと、(何を考えているか分からない。もしかして、つまらないの?)となりやすいのです。本当はただシャイで目を合わせられないだけなのに、誤解を生みやすいのです。
こんな時、どうしたらいいか?
相手の目を見るのです。
(あなたの話をきちんと聞いているよ。)という意思を伝えるために、視線をきちんと合わせてあげるのです。覗きこむように見るわけではなく、目を見て少しの間だけ視線をロックする。ほんの一瞬、相手の目を見るようなチラ見ではいけません。お互いの(楽しく聞いているよ。)(楽しく聞いてくれてありがとう。)という言葉を超えた感情がきちんと行き交う時間のために、せめて2秒は必要です。
目は口ほどにモノを言う。
相手の目を見ることが楽しい会話を作る最初の一歩です。初めのうちは少し照れるかもしれませんが、ぜひお相手の目を見て会話を楽しんでください。
楽しい会話の秘訣「い」: 《今》に時間を置いて
アメリカ、オーストラリア、ブラジルなど24カ国を対象とした有休消化率で今年もワースト1位となった世界一忙しい国民、われわれ日本人。もともと凄まじい過密スケジュールとto do listに囲まれて生活している上に、近年はFacebookにTwitterなどSNSの発達によって仕事、プライベートによらず、忙しさには拍車が掛かってきました。そのせいか、人と会っていても(これ終わったら次に何をしようか?)(あの案件、大丈夫かな?)などついつい時間を《先》に置いて、目の前の人間との時間をおろそかにしてしまいがちです。
しかし、これは楽しい会話を作る上で非常に大きな問題なのです。楽しい会話をしている人を見ると、ある種の集中力があります。今、この場を、今、目の前にいる相手を、今、この会話を楽しんでいるのです。これがポイントです。
時間を《今》に置いて会話をするように努めるのです。
そもそもお見合いとは二人にとって非常に貴重な瞬間です。その日のために服を買う方もいるでしょうし、その日のためにお休みを取る方もいると思います。たった60分程度ですが、その前に費やした時間、労力、気持ちを考えると、かけがえのない60分です。それを感じてください。決して会話をしている最中に携帯でSNSをチェックしたり、(お腹空いたな〜。夕飯何食べようかな?)など、時間を《先》に置いて集中力を失わないようにご注意ください。
最後に
いかがでしたか?お見合いが成立するために楽しい会話は最重要要素です。次回は今回の続き、楽しい会話の「あいうえお」の「う」からお話させて頂きたいと思います。
ライター紹介
中村康介(トータルコーディネート専門家)
モデル/トータルコーディネーター。明治大学商学部在学中にスカウトにより、モデルとなる。卒業後、株式会NTTDATAにSEとして就職。在職中にドラマ『夜王』等にレギュラー出演し、4年間の在職後、退職。その後、CM『キリン』『SONY』や雑誌『ゼクシィ』に出演等、モデルとして活躍する一方、洋服をコーディネートする会社《ikineykir(イキニーキル)》を立ち上げ、ファッション/コミュニケーションに関する講座の運営やコラムの連載等を行っている。